子どもたちに教えている中で、いつも穏やかに優しく教えてあげることができればいいなと思いつつ、実際には怒る場面もしばしば…。
いきなりの書き出しですが、話の流れ的には昨日のやる気のスイッチに関連しての話。やる気のスイッチが入っていない子は当然やる気度は低いわけですが、そんな中でどんな時に腹が立ち、怒っているのかというと細かい中身を少々。
教科を問わず、学習指導場面において問いに対して「わからない」「できない」という結果についてはまったく腹が立つことはないので、もちろん怒ることはない。
だって、わからないから勉強しに来ているんだから、「わからない」「できない」なんてことはあたりまえの話。それに対しては繰り返し繰り返し、何度でも理解してくれるまで説明するし、できるようになるまで一緒にがんばる。本人ががんばっていることを応援し、一緒にがんばることが僕らの仕事だから、がんばってる子どもたちに対しては腹が立つなんてことはない。
じゃあ、何に対して怒っているのかと言えば、簡単な話、がんばらずに逃げている子、最初からあきらめている子、できないことを他人のせいにしている子。
「わからない」ことと「わかろうとしない」ことは違う。
「できない」ことと「できるようにしていない」ことは違う。
覚えられないんじゃなくて覚えようとしない、工夫できないんじゃなくて工夫しようとしない、教えられたことが守れないんじゃなくて教えられたことを守ろうとしていない。そんなんで「わからない」「できない」という言葉で片付けて逃げようとするから腹が立つ。
だって、それって自分で自分自身の限界を勝手に決めて、自分自身と戦わずに逃げてるってことでしょ?
ちょっとがんばればできることがいっぱいあって、ほんとはもっともっと可能性だっていっぱいあって、未来に向けて何にだって挑戦する権利を持っているのに自分からそれを放棄してる。
たしかに勉強は点数で評価され、他人と比べられ、人を測る物差しのように使われてる部分もある。だからどうしても、他人と自分を比較してしまう。そして、他人との勝ち負けだけにこだわるような視点で勉強を捉え、その結果を持って自分の限界を勝手に決めてしまう。
学ぶということにおいて本当に大切なことは、人に勝つことなんかじゃなくて、自分に負けないこと!!
自分自身に負けないように、自分の持っている力を出し切るようにがんばってくれさえすればいい。一秒前の自分を越えられりょうな努力を続けさえすればいい。それさえできれば、今の自分は過去の自分に勝ち、間違いなく成長している証。そんな子どもたちに育って欲しいし、そんな子どもたちを全力で応援したい。
じゃあ、その自分自身と戦うための具体的な武器はなんなのか?
長くなっちゃったので、その話はまた明日につづく…。