毎日と言っていいぐらい悲惨なニュースが新聞紙面やインターネット上をにぎわしている。
『死』という言葉を目にしない日の方が珍しいぐらい…。
日本の安全神話は完全に崩れ去り、世界的に見ても犯罪が後を絶たない。
でもそれは本当にごく一部のことなのに、大々的に報道するマスコミの影響は大きく、その結果“誤解”が生じることも多々ある。
昨日も気になるニュースが…。
北海道で23歳の女性が同級生に殺された。
ストーカー行為の行き着いた先が殺人という悲惨な結末。
「岡山出身」「北海道教育大学卒」など犯人の情報がどんどん明らかになってきている。
岡山の人々も、教育者を目指している人々も決してそんな人ばかりじゃないのに、ごくごく一部の人間のために誤解を招いてしまう恐れがある。
2年前にも京都で塾講師が生徒を殺害した事件のときにいろんなことが取りざたされた。
「大学生塾講師の問題」「塾という場所の安全性の問題」そして一部で報道された「障害に対する問題」など。
犯人が『アスペルガー障害』に罹患していたため、心身衰弱状態であったという問題を抱えていての犯行だったという弁護側からの主張。
今回の北海道の事件でも、捜査が進む中でこういった文字が紙面に出てくるような気がしてならない。
「障害=犯罪」なんていう誤解を招きやすく、勘違いも甚だしい図式が成り立つような報道は避けてもらいたい。
こういう報道がされる度に聞いてて心が痛くなってくる。
これとは別に、邦人女性がタイのスコータイで殺害された事件。
今のところ、パスポートやカメラがなくなっていることから強盗目的の犯行という見方がされ、地元の人間(=タイ人)が犯人ではないかという報道がされている。
こんな報道を見ると、「タイは危ない国」とか「タイ人は危険だ」などと思う人がたくさんいるはず。
決してそんなことはないのに…。
変な“誤解”をすることのないように、自分も心掛けたいものである。
誤解