「縁があったから出逢った。縁がなければ?」
人との出逢いをたどってみましょう。
あの日、雨に降られなければもう少し先にあるお店に入るはずだった。予定無く入った店で出逢ったのが、今目の前にいる人。もともとこの人は私の人生にいなかった。
モノの存在をたどってみましょう。
婚約しなければこの指輪はここに無かった。縁があって、トントン拍子で条件が揃って、裸だった指に、今指輪がなにくわぬ顔で輝いている。
世の中のことは一切が「空(くう)」。あなたの周りの一切のものが、ほんのわずかな細い糸をたどり、偶然を重ねてあなたの下にやってきた。
すべてのものは実体を持たず「空」だけれど、それは縁を紡ぐ「空」でもある。あなたを喜ばすものも悩ませるものも、あなたを取り巻く一切は「空」なのです。
『空』=「そら」ではなく「くう」と読むのだそうです。
生きているといろんなことが起こります。良いことも悪いことも…。
それらすべてが、偶然自分に起こったわけではなく、すべては必然として起こっているってことですよね。
自分にとって“悪いこと”だったとしても、それは自分の人生には必要なことであったから起こったことだと思うようにしています。そこから何かを学んで、その先の自分の生き方にきちんと生かすことが出来れば、ちゃんと意味あるものに変わっていく。
ある人が教えてくれました。
「神様は人に試練を与えるけれど、その試練をちゃんと乗り越えられる人にしか与えていない。だから、どんなに苦しいことがあっても必ず乗り越えることが出来るから」と…。
たしかのその通りだと思います。
振り返って考えてみて、今までもいろんなことがありましたが、今こうして元気に毎日を過ごすことが出来ています。
「縁」からいろんな糧をもらいながら、これからもっと大きく成長していきたいと願っています。