子どもたちに限らず、大人でも嫌なことや苦手なことからは逃げたくなるもの。だから、逃げたくなる気持ちはよくわかるし、あわよくば逃げて誤魔化せればそれでいいって子もたくさんいます。
でも、いつでもそれが通用するわけじゃないし、社会に出ると特にそうだ。だから、今の子どもたちのサポートをする中で、学習面と同様にこういった面を少しでも強くすることも大切なことだと考えて取り組みます。
今日のNくんは、ちょっとそういう場面があり、それを指摘されたことからさらに逃げようとしました。その点をお迎えに来られていたお母さんにお伝えしました。
するとお母さんは、Nくんとちゃんと向き合い、「嫌なことからは逃げようとせず、向き合える強さを持って欲しい」ということ、そして「自分の言わないといけないことはきちんと相手の目を見て話せるようになって欲しい」という願いをNくんに伝え、話し続けました。
なかなか、泣き止むことができず、その場からなんとかして逃げようとするNくんを留め、ずっとがんばって欲しいということを伝え続けました。
お母さんの想い、成長への願い
Nくんとお母さんが向き合って話を続けた時間は1時間半にも及びました。その間、妹のAちゃんも退屈しながらもずっと一緒に待ってくれました。
最後には、完全に泣き止むことはできなかったものの、逃げずに、顔を上げ、自分の声で気持ちを伝え、「ごめんなさい…」を言って次に向かう約束をして終われました。
もちろん、この1回で簡単にすべてが成長につながることができるわけではありません。お母さんがそれを一番よく知っているからこそ、それだけの時間をかけて、一生懸命Nくんと向き合って話をされたんだと思います。
そんなお母さんのがんばり、Nくん本人のがんばりにこちらも応え、成長を信じて一緒にがんばっていくことが我々のすべきこと。
少しずつでいい。
ゆっくり成長していこう。
お母さんもそれを願い、成長を信じてくれているから…☆