今日の夕方、小学生のSくんの授業でのこと。
毎時間、授業の始めに漢字テストをするんだけど、今日は一生懸命がんばって勉強してきていて、すごく自信があったんですよね。
その漢字テストで“100点”を取って合格すると、Sくんの大好きな工作にチャレンジというご褒美があります。
加えて、今日はお母さんとの約束もあったみたいで、自信満々&やる気満々で臨んだテストでした。
テストの最中も、「お母さんと先生の期待に応えるためにもがんばらないとね☆」って言いながら、一生懸命がんばっていました。
結果は…。
惜しくも、一文字だけ、それもほとんど書けていたんだけど、ちょっとだけ間違っていて満点ならず。
答え合わせの途中で、その文字を見たとき「あぁ~、惜しいなぁ…。」と言った途端に、「ちょっと待って!!直させて。お願いします。m(_ _)m」と懇願。
「Sくん。そうやって後で直して“100点”にしてお母さんの期待に応えたことになるかな?」って何度も聞いたんだけど、「それでもいいから、“100点”にして!!」と一生懸命訴えます。
こちらがそれに応じないと、「じゃあ、今日もう1回テストさせて!!」と粘りました。
こちらとしては、その願いには応じようと思いつつも、簡単にそれに応えてしまってはそれがあたり前になってしまうので、一旦テストはそこで終わり、別の課題をさせてから授業の終わり頃にもう一度テストをしようと思っていました。
それを先に伝えれば本人ももっとがんばったのでしょうが、『それがあるからがんばる』ではなく、現実を受け止めること、気持ちを切り替えてがんばること、そうやってがんばっていればいいことがあること…をわかって欲しくて、あえてそのことを告げずに他の課題に取り組ませいていました。
最初のうちはそれでもなんとかがんばっていたのですが、途中からはこちらが言ったことに対しても「イヤ!!」の一点張りで課題に取り組もうとしません。
それでこちらが折れていたのでは、Sくんに付けてもらいたい力を身に付けてもらえない。
そこからはお互いに譲れない真剣勝負!!
途中から涙を流しながら、悔しい思いをこちらにぶつけながら、Sくんは一生懸命喰らいついてきてくれました。
こちらが言っていることをちゃんと理解しているSくん。
でも、それを素直に認めることができないSくん。
分かっているから…。
でも認められないから…。
その悔しい気持ちが涙となってボロボロ流れて、その流した涙の分だけ、また少しSくんが成長してくれると信じています。
次回、きっとSくんはまたいつもの素敵な笑顔で教室に来て、“100点”という結果と前向きに頑張る姿を見せてくれるでしょう。
Sくん。
泣かしちゃってごめんね…。
また一緒にがんばろうね☆