「 寒さに震えた者ほど太陽の暖かさを感じる。
人生の悩みをくぐった者ほど生命の尊さを知る。」(ホイットマン)
真っ直ぐで平坦な道をずっと歩いて来た者は、転んだり、つまずいたりすることなく、一見すごく幸せな人生を歩んでいるように見える。
でも、そんな人生では辛さや痛みを知ることはできない。
自分で辛さや痛みを感じたことのない人は、他人の辛さや痛みを感じることはできない。
そしてそれは、本当の意味で人としての強さを持っていないってことだと思う。
人はいろんなものに負けそうになることがある。
いや、負けてしまうことがある。
中でも一番は自分自身の弱い心だろう。
その結果、人には言えないような辛い経験や悲しい出来事に出くわしてしまうこともある。
じゃあ、負けそうになったり、負けてしまうことがいけないことなのかというと決してそうじゃない。
勝ち続けられる人間なんていないんだから、負けちゃってもいいと思う。
大事なのはその後。
それをしっかりと糧にして自分の成長に結びつけ、再び前を向いてちゃんと歩いていくことができたらそれで十分だと思う。
『負けちゃいけない』んじゃなくて、『負け続けちゃいけない』ってことじゃないかな?って思ってる。
だから、その辛い経験や悲しい出来事を笑って話すことができるようになったとき、人は本当の意味で他人に優しくできる強い人間になれるだろう。
そうやって、人はみんな成長していく。
その成長をゆっくりと見守ってくれる人たちとともに…。
優しく、そして強く…