教室にて、子どものことでお話をしている中で話したこと、感じたことを少々。
勉強が苦手な子がいれば、運動が苦手な子もいる。
人と上手に付き合うことが苦手な子がいれば、自分と上手に付き合うことが苦手な子もいる。
完璧な人間なんていないんだから、誰だって必ず苦手なことはある。だからこそ、大切なことは、その苦手なこと、そして苦手なことがある自分自身とどう付き合っていくかだ。
うまく付き合えていない子の口癖
「どうせ、僕(私)なんて…」
前向きな気持ちになれない時に、フッと口をついて出る言葉。いろんな意味で自分を認められなかったり、ネガティブな気持ちになったりした時に出てきやすいし、これが完全に口癖になっちゃってる子もいる。
気持ちは分からなくはない。
でも、それを言っても何も始まらないし、何かが変わるわけでもない。
この言葉を言わなくていいと言うか、言わない自分になるようにがんばって自分を変えて行くしかない。
そのためにできること、すべきこと
今の自分をちゃんと認め、自分を好きになろう。そのために必要なことは、自分と他者を比較するのではなく、過去の自分と今の自分を比較すること。すなわち、ライバルは自分自身だと思うようにするのだ。
もちろん、それを自分だけできちんとできるようなら、そもそも、「どうせ…」なんて言うようになってないはず。だから、周囲の大人も一緒に他者との比較ではなく、本人基準での評価をきちんと行なって、いつも伝えてあげるようにすることが大切なこと。
加えて、本人も周囲もそう考えて行動できるようにするために必要な考え方は、1つは『今は成長の途中』、そしてもう1つは『今のままの自分でいい』ということ。
この2つはどちらも基準は本人。比べるべきはいつも過去の自分であり、基準はいつも今の自分であり、目標はいつも未来の自分なのだから、他者と比べる必要はないし、短い時間の中での状態の変化に“一喜”はしても“一憂”はする必要はない。
それができたら、きっと「どうせ、僕(私)なんて…」って言う必要はなくなるので、そんな口癖もなくなるはず。
まずは、周囲の大人がしっかり導いて、そんな考え方ができる子どもに育ててあげましょう☆