「何もかも足りてるでしょ?すぐに気づいて」
足るを知る。私は幸せだ。満ち足りているから、これ以上もっと欲しいとは思わない。これで充分満足だ。こんな感じでしょうか?こんな風に言うと、随分お金持ちの贅沢な暮らしをしている人のセリフのように聞こえますが、それが違う。少しの「足りる」で満足していることを言っています。
足りていないと思っている方に言いたい。本当に足りていませんか。足りていると感じられたら、あなたはすぐに幸福になれるのに。
「武士は食わねど高楊枝」とは違います。我慢するのではないのです。足りていることに気づく「知足」。ラク〜な気持ちで幸せを感じられる方法でもあるのです。贅沢に切りがない人は弱い。ほんのちょっとで満足できる人は柔軟でパワフルです。
足るを知る人は幸福に最も近い人なんですよ。
『知足』=「ちそく」と読むのだそうです。
例によって、迷える人間として、いつも以上に迷った時に何か答えのヒントが欲しくて手にする本を開いてみました。
ただ、今回はネットであるニュースを読んだ時にこの言葉がフッと頭に浮かび、「たしかここ(禅語の本)にあったはず…」と思い、開いてみました。時折読み返す禅語の本の中で何度か目にしていた言葉だったで、頭の中に残っていたのでしょう。ちなみに、読んでいたニュースというのはこちら。
稼げば稼ぐほど幸福になれるのは、年収1000万円まで?収入とシアワセの関係は
数字的に、まったくもって縁遠い情報だったけど、ちょっと興味深かったので。笑
それとは別に、読んでみて、ここのところ自分の中でなんとなくモヤモヤと感じていたものが何だったのか、ぼんやりと見えてきた気がします。あくまで“ぼんやり”であって、自分自身の中でも明確な答えに辿り着けているわけではないので、もうちょっと自分の中でいろいろ思考を巡らせてみたいとは思っていますが…。
(※画像は、Wikipedia『龍安寺』のページより引用)
単純な人間は、難しく考え過ぎず、自分の置かれた状況の中で全力を尽くして前に進めばいいだけなのだと思ってはいるのですが、なかなかどうして、そこらあたりになると単純にいかないことが多々あり、無駄にいろんなことを考えてしまうのです。それでまた勝手に思考の迷路に迷い込むという悪循環。
ほんと、懲りない人間です。笑