ブレードランナー世陸へ

偉業としか言いようがないことです。
南アフリカの陸上短距離選手であるオスカー・ピストリウス選手。
400mで世界選手権の参加標準記録を上回り、出場が決定したというニュースを見て驚いた。
ここまでを見る限りでは、なんら驚くことのない普通のニュースだと思うが、この選手の両足が義足であるという真実を知れば、このニュースの凄さがわかってもらえると思います。

(ロイター通信の記事より)
この選手は、これまでのパラリンピックで4個の金メダルを獲得しており、本人の夢であるオリンピック出場が実現できるように求めていた。
生後11カ月で両脚の膝から下を切断したため、両脚にカーボン繊維製の義足をつけてレースに参加し、“ブレードランナー”の異名で有名な選手。
これまで出場を求めていたにも関わらず、義足による推進力が問題となって、健常者の競技に参加することはできなかった。
しかし、2008年にスポーツ仲裁裁判所(CAS)が出場を認める裁決を下したことで大きく開かれた夢への扉。
その扉に向かって全力で走り続けたオスカー選手は、その年の北京五輪には参加標準記録を突破できず出場はできなかったものの、今回は自己最高の45秒07をマークして標準記録を突破し、8月に韓国で開催される世界選手権の出場資格を得た。
自分も学生時代の10年間、陸上競技を続け、400mを走っていただけにその大変さも45秒07という記録の凄さもわかるつもりだ。
ちなみにこの種目の日本記録は44秒78。
この記録と比べてみてもらっても、みなさんにも凄さがわかってもらえると思います。
もちろん、両足を切断した義足の選手が世界選手権の短距離レースに出場するのは史上初の快挙。
障害というハンデをものともせず、世界の舞台に実力で立つというこの事実は、ある種の感動を覚えずにはいられない。
世界陸上での活躍を期待してます!!

-ひとり言

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