今いる場所

今、自分が立っている場所。
もし、その同じ場所に立っている同じぐらいの力を持った二人の人間がいたとする。
ただ、その二人の人間はまったく違った自分の見方をしている。
一人の人間は自分の力に自信を持っていて、自分が“できる人間”だと思い、その場所にいることをあたり前だと考えている。
本人が自信を持って行動しているから、まわりからはできるように見える。
だが、その自信からくる言動は、自信を越えて過信すら感じさせ、下を見ながらその場所にいる自分に満足している。
もう一人の人間は自分の力に自信がなく、自分が“できない人間”だと思い、その場所にいることさえどこか不安に感じている。
本人が自信を持てずに行動しているから、本来の力をすべて出し切れていない。
だが、その自信のなさからくる言動は、いつも謙虚さを持ち、上を見ながら成長したいという気持ちを持った自分と向き合っている。
前者と後者を比べたとき、『今』を基準に考えれば、同じ場所に立って同じぐらいの力を持っていても、単純に前者の方が結果が出せたり、積極的にがんばっていることをわかってもらえたりする分いいのかもしれない。
だが、その『先』にある成長を考えれば、両者の間に大きな差が生まれることは明らかなこと。
今いる場所で満足している人間と、そこから上を目指している人間。
そしてなにより、人間としての本質的なレベルの差。
謙虚さ、向上心を持ち、自分の無力さを知っている人間は、本当の意味での強さを持っている。
自分が関わっているすべての人たちによって成長させてもらっているという感謝の気持ちを忘れることなく、いつも今いる場所から上を向いて進んでいける人間でありたい…。

-ひとり言

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