分散

小学校3年生の子どもたちとのお勉強。
前半は算数の計算問題をやって、後半は漢字プリント。

プリントを渡した時にSくんがそのプリントを眺めて、「先生、このプリントやったことあるよ。」と言い出しました。

こちらが「だから?」って聞くと、他のプリントに変えてと言いたいんだけど言えないって感じで口の中でモゴモゴ言ってて…。

続けてこちらが、「じゃあ、1回やって全部わかってるから100点取れるよね!?」って意地悪く聞くと何も言わずに黙々とプリントに向かってやり始めました。

たしかに一度やって、わからない漢字は一生懸命辞書を引いて調べたプリント。
だから、本人の記憶の中には『やったプリント』として強く残っているんですよね。

普段、やっているプリントに関しては、必ず自分で辞書を引いて最後まで調べて完成してもらうようにしてます。

この指導のポイントは、“わからないことは自分で調べる”という習慣作り。
そのため、この勉強法では悲しいかな、まだまだ漢字は身に付きません。
だって、1回書いてプリントが完成したら終わりなので、全然反復練習に踏み込んでないですからね。

だから、今日「やったことがある」と言いながらやってもらったプリントの漢字の中でSくんができなかった漢字はたくさんありますが、それはそれで仕方のないこと。
それを定着させていくには、調べることではなく、反復による作業的な勉強が必要。

そのどちらもを同時にできれば理想的な勉強ができるのですが、一度にやるとなかなかいいことにはならないので、身に付けたい力(目標)を分散して、段階的に進めていくというやり方をしています。

もうしばらく調べる習慣を身に付けるための練習をして、それがあたり前になってきたら、そろそろ反復&定着に切り替えていこうと思ってます。

大変だけど、地道な努力あるのみ。
そうやって身に付けた勉強の習慣は、今後の勉強できっと役に立つから。

がんばれ♪♪\(^o^)/

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