夢をありがとう!!

日本代表初のW杯ベスト8進出という大きな夢は、PK戦での敗北という形で潰えてしまった…。
あの瞬間、日本全国のファンが崩れ落ち、悔しい思いをしたことだろう。
そして、それ以上に死力を尽くして戦った選手やピッチに立てなかった選手、監督をはじめとするスタッフ全員が悔しい思いをしたことだろう。
選手たちの悔しさの深さは我々では決して推し量ることはできないが…。
前後半、そして延長戦と試合を通して見ていて、全然負ける気がしなかった。
でも、勝てる気もしなかった。
正確に言えば、堅い守りを信条とする両チームがその良さを十二分に発揮し、なおかつ『絶対に勝つ』という強い思いに満ち溢れたあのゲームにおいて、得点シーンがまったくイメージできなかった。
お互い、何度か決定機はあったものの、スコアレスドローのままPK戦に突入したということがまさにイメージが具現化された結果だった。
それだけ、拮抗した力の両チームが本当に自分たちの力をすべて出し切った素晴らしい試合だったのだと思う。
そして試合は運命のPK戦へ…。
PK戦に関しては、そこまでのゲームと違い、正直いいイメージは全くと言っていい程沸いてこなかった。
いい意味でも悪い意味でもマジメな日本人は“遊び心”を持ちにくい分、どうしてもああいった場面では極度の緊張感を持ちやすい。
その緊張感は本来の力を損なわせ、理想とは逆の結果へと導くことが多々ある。
奇しくも、試合前日の闘莉王が「遊び心が大事」みたいなコメントをしていたが、まさにその通りだったのではないだろうか?
でもそれは、決してパラグアイチームの方が日本チームより遊び心をもてたのではなく、日本チームの方がパラグアイチームよりほんのちょっと遊び心がもてなかっただけ…。
それにPK戦は運に左右される部分も多い。
ということは、日本にほんのちょっと運がたりなかっただけ。
それはまた、今の日本の力がここまでであり、もう一歩先(ベスト8)に進むにはもう少し力をつける必要があるということを意味しているのかもしれない…。
勝負に“もし”はないけれど、きっと選手たちみんなの中に「“もし”あのとき…」という思いは残っているだろう。
その思いを今回よりも減らせるようなチームに日本代表が成長したとき、今度こそ更なる高みをみんなで見ることができるだろうし、そんな日がくることを心から願っている☆
それでも、この南アフリカ大会ではたくさんのワクワク&ドキドキの試合の連続の中で今までにない好成績という“夢”とともに、日本のサッカーの可能性も含めた大きな大きな“夢”を見せてもらった。
たくさんの夢をありがとう!!
そして、次なる夢へ…。

-楽しい♪♪

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