センター試験廃止!?

昨日、政府の教育再生実行会議が発表した大学入試改革。

その目玉ともいえる内容が大学センター試験の廃止を含めた見直しという内容に驚いた人も少なくないはず。
実際、マスコミが流す報道の中で、いろんなところでのインタビューによれば賛否両論、いろんな意見が飛び交っていた。

なぜ大学センター試験が廃止なのか?

その主な理由として、1回のテストで合否が左右される大学センター試験では本当の力が測れないため、それに変わって、年に2~3回の実施による到達度テストを行い、それを大学入試の制度の中に盛り込むという

実際、そういう試験制度にすれば本当に個人の力を正確に測ることができるのか?と聞きたい。

それに、それを理由とするならば、これまで30年以上に渡って行われてきた共通一次及びセンター試験での入試を受け、大学に進学してきた人たちに関しては、本当の力を測れない歪な試験によって選抜されて進学し、今、その肩書きを持って社会で生きているというのか?

前述の内容は、極端な暴論に過ぎない。

でも、それを理由に変革を提言する教育再生実行会議の内容もある意味暴論で、非常に偏った考え方のだと思ってしまう。

そうでなくても社会の中で競争力がどんどん低下している日本であり、今後その日本を背負って世界の中で生きていかないといけない子どもたちをさらに競争力のない人間に育つ可能性があるようなシステムの中に入れてしまっていいのだろうか?

一発勝負で結構。

それに耐え得る力を身に付け、勝負をし、勝ち抜いて先に進む。
それぐらいの危機感もないようだと、今以上にぬるま湯に浸かった子どもたちになってしまうような気がする。

今の社会に、そして子どもたちにしたのは大人の責任。

それを改善すべき方向に導くこともまた、大人が果たさなければいけない責任。

公平さも大事なことだが、それ以上に本当に子どもたちを育てるということに主眼を置いて、教育の方向性を議論し、決定してほしい。

甘やかすだけが教育ではないし、それだけでは子どもたちは強く育たない!!

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