いじめと学校

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いじめに関する現職の教師に対する毎日新聞の聞き取り調査の結果が出ていた。
タイトルだけを見てもちょっとショックな内容。
教育現場の実情を垣間見ることができる内容だと思うので、内容をそのまま以下に掲載させていただくので読んでみて欲しい。

<いじめ>対応「時間不足」…小中高の教師の7割 本誌調査



いじめの事案への対応に不十分な条件

小学校から高校の現役教師の約7割が、いじめへの対応に「時間が足りない」と感じていることが毎日新聞のヒアリング調査で分かった。4割は保護者との信頼関係に自信がなく、3割が校内の組織的対応が不十分と考えていることも判明。さらに2割が警察や児童相談所との連携が不十分と答えた。大津市の中2自殺
問題を受け、文部科学省は緊急いじめ調査の集計を急いでいるが、いじめを発見しても学校が十分な対応をできない状況が明らかになった。【まとめ・福田隆】

調査は全都道府県の現役教師計104人に対し、電話などによるヒアリング形式で実施。内訳は男性73人、女性31人で、小学校38人▽中学校30人▽高校36人だった。

「1人で対応できないレベルのいじめ事案」に対応する際に、不十分と思う内容を聞いたところ、69人が「時間」を挙げ最多だった。次いで「保護者との信頼関係」46人▽「人手」43人▽「組織的対応(校内、職員同士の信頼関係)」32人--だった。また「他の機関(警察、児童相談所など)との連携」も
24人が挙げた。

自由回答で課題を聞いたところ、時間不足の理由として「教育委員会からの調査依頼や会議が増えた」(北海道・小学50代男性)、「書類作成や授業準備などで、じっくり生徒の話を聞けない」(福井・高校20代男性)など、多忙すぎる教師が生徒とのコミュニケーション不足に悩んでいる実態が改めて浮き彫りに
なった。

保護者との関係については「世の中の人権に対する考え方が敏感で『いじめをしているのではないか』と疑うことですら『人権侵害』と言われがちで対応しづらい」(大分・高校40代男性)など意思疎通の困難さを訴える声が多く、学校全体でのいじめへの対応についても「形式的には対応するが、実際は1人の先生におんぶにだっこが現状」(新潟・高校50代男性)と実情を訴えた。

また、警察など他の機関の介入については「学校と保護者との信頼関係を損ね、修復にかなりの時間と労力を要する」(愛知・中学40代男性)と抵抗感を示す意見もあった。

◇いじめへの対応に関する現役教師の声(抜粋)◇

<時間や人手が足りない>

・忙しくて余裕がない。土曜に授業があった時代の方がむしろ時間的、精神的余裕があった。(山梨・小学50代女性)

・クラスや学年、学校が荒れている場合、人手が足りず、生徒と向き合う時間が取れない。教師を増やし、煩雑な書類作成などを極力減らしてほしい。(兵庫・高校40代女性)

・いじめに関する調査が「調査のための調査」にならないか心配。調査は大切だが、親や生徒と話す時間も確保してほしい。(長崎・中学40代女性)

<保護者との信頼関係>

・保護者が学校や担任への信頼を喪失していると、情報共有や連携が取りづらくなる。子供の学校への安心感の喪失につながる。(新潟・小学20代男性)

・(いじめの加害者の)我が子を親がかばい、事実を受け止めず学校を敵視する家庭がある。(栃木・高校50代男性)

・いわゆる「モンスターペアレント」といわれる保護者が一人でもいると、その学年は振り回される。「教師が悪い、学校が悪い」と言われ、教師が精神的に追い詰められる。余裕を持って生徒に接することができない。(東京・高校50代女性)

                (毎日新聞 11月21日配信分より抜粋)

きちんと対応しない(できない)理由の最たるものが「時間が足りない」というのはいかがなものか?

いじめという問題に対応することは教師しての業務ではないの?と聞いてみたい。
最優先課題とまでは言わないが、一番後回しで時間に余裕があればやり枡的な問題ではないはずだ。

こんな言い方をしてしまうと教育現場側ばかりに非があるような聞こえるかもしれないが、決してそう思っているわけではない。
こういった問題は非常にデリケートな部分を多く含んでいるし、なにより現場の直接関わっている一人の先生で対応できるようなレベルの問題ではない。

ということは、周囲との協力体制や共通理解、なにより信頼関係がきちんと構築されていないことにはどうにもならないであろう。

そのあたりの教師の切実な思いが、後半のアンケートの内容にも見て取れる。
昔と違い、学校側と保護者側の信頼関係がかなり希薄になっている状態や、トラブルを避けるために生徒をお客様扱いするかのような学校側対応等問題は山ほどあり、現場で直接対応している先生は完全にその板挟みになってしまっていることもまた事実。

そりゃあ、病欠で長期現場離脱する先生も増えるってもんですよ。

子どもたちを取り巻く環境はどんどんシビアになっていく。

だからこそ、子どもたちに関わる人たちすべてがその子どもたちの幸せと成長を願って、共に関わる仲間として理解し、協力することを目指そう!!

きっとそこが問題解決の第一歩。

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