意味わからん!?!?

4月から中学校の体育の授業で武道が必修化されるにあたり、各都道府県の教育委員会は安全配慮に頭を痛めているようだ。

そんな中で静岡県の教育委員会がまとめた安全指導指針がニュースで取り沙汰されていたが、その内容を読んでいて、思わず「じゃあ、やらなきゃいいのに…。」と言いたくなってしまった。

その中身は…。

まず、『大外刈り』が禁止。
これは、平成22年に静岡県内の中学校の柔道部員が『大外刈り』を受けて死亡するという痛ましい事故があったことに起因している。

まぁ、これは安全に配慮して一部の技を禁止する程度の話なのでまだわかる気がする。

次に、試合をするにあたっての注意事項が『投げ技を使う試合は行なわない』、『体格や技能の異なる生徒同士を組ませない』など。

試合をするのに投げ技を使わないということとは、どういうことなのか?

そこでの解説では、投げ技を使わない試合をするということは、結局試合は座った状態でのみ行ない経った状態での試合はできないということになると書かれている。

それって柔道って言えるの?って聞きたくなってしまう。

また教育委員会の発表の中でこうも言われている。
『中学校では柔道の試合を全く行わないこともあり得る。礼に始まり礼に終わる柔道の精神は十分に学ぶことができる』と。

ここまでいくと強引な解釈としかとれないし、そこまで制限して、柔道と呼んでいいのかどうかわからないレベルの授業を無理やりする意味がわからん!?!?

柔道界というか柔道関係者からも「そんなのは柔道じゃない!!」って物言いがつきそうな気がするが、あくまで安全に配慮した結果ということを考慮して、柔道界は大人の対応をしてあえて何も言わないんだろうか?

転ばぬ先の杖を子どもたちに持たせることだけが、決して教育ではないと思う。

安全性も含めてきちんと指導(教育)することに、授業としての本当の意味があるのではないか?

学校教育の在り方が、いろんな分野でどんどん歪んでいっている気がするのは私だけ!?!?

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