過程

子どもたちが成長するために成功体験は間違いなく必要なもの。
でも、本当に必要なのは体験としての成功そのものではなく、その成功に至るまでの過程だと思う。
そこのところがだんだん薄くなってきて、結果だけを求められる機会が多くなってきているような気がする。
高校や大学の受験一つをとってもそう。
推薦の制度がどんどん充実し、子どもたちの受験機会という点では可能性の幅が広がってきている。
その分、薄っぺらい試験内容と準備期間で合否が決まり、その結果だけである程度の道が決まる。
そこに、人間としての本当の成長を促す内容がどれぐらい含まれているのだろう?
子どもたちの成長を一番に考えるべき教育を行う側の人間は本当にそれでいいと思っているだろうか?
そんな世界の中で生きている子どもたちが、本当の意味で社会に出て通用する人間になれるかというのか?
苦しみは出来得るならば避けたいのが人間の心情。
でも、その苦しみが人間を成長させてくれることを考えると、その道を通ることも成長には欠かすことのできない大事な要素。
そういった意味で、結果だけを優先させるのではなく過程を大事にしたいし、大事にして欲しい。

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