人並みの…

ある人が望んでいて…。
その人が望んでいるものは決して特別なものではなく“人並み”のものなんだけど、いつも手が届きそうで届かなくて…。
時にはその手の中につかんだと思っていても、するりと指の間をすり抜けて、気が付くとそこに無くて…。
どこで間違っちゃったのかなぁ?
一体何がいけなかったのかなぁ?
なんて聞いてみたりはするものの、答えはちゃんとその人自身の中にあってわかっているはずなのに、それをきちんと受け入れ、認めることが出来ていないだけ…。
たくさんの人に迷惑を掛け、たくさんの人を苦しめ、たくさんの人を傷付けながら、『ワガママ』に『自分勝手』に生きることが『自分らしさ』だと勘違いし、王様気分で生きてきた時間の中で重ねてきた罪…。
罪を犯すと償いをしなければならないのです。
罪を犯すと罰を受けなければいけないのです。
罪を犯すとその権利すら失ってしまうのです。
だから…。
きちんと現実受け入れ、罪を償い、甘んじてその罰を受けなければならないのです。
そして、例えそれが特別なものではなく“人並み”のものであったとしても、願う権利すら失ってしまっているのです。
そのことを嘆いてみても始まらない…。
その人自身が蒔いてしまった種だから……。

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