どんな経験も自分の糧にできれば…

ある本を読んでいて、あたり前のことだけど、改めて言葉にされてすごく考えさせられ、思わず自分に置き換えて考えてしまった場面がありました。

主人公が、自分のやりたい仕事をできず、ちょっと腐っている場面。その様子を見た上司が主人公を見守る形でこう言います。

「意に沿わない仕事をしている人は世の中にたくさんいるさ…」

「今の境遇をプラスに出来るか否かは――――― 〇〇君次第だね。」

誰もが自分の思い通りのやりたいことだけをやって生きていけるわけではない。というか、どちらかと言えば、やりたいことができず、悩み、もがき、苦しんでいる人や場面の方がきっと多いはず。その時間、その経験を自分自身がどう捉え、どう活かすか…。

単純に、そんな境遇をプラスに出来た者が勝者で、プラスに出来なかった者が敗者なんて簡単な図式が成り立つわけではなく、プラスに出来れば、自分の思い描いている形に、幅や広がり、深みがどんどん増し、思っていた以上の形が描けるようになるチャンスとして自分に返ってくるはず。

これはそのまま、学校で勉強をしている子どもたちにも当てはまることだろう。喜び勇んで勉強している子どもたちなんてほとんどいない。行きたくもない学校に行き、やりたくもない勉強をし、望まない日々の生活の中に身を置かなければいけないと感じている子どもたちはたくさんいるだろう。

それをそのままの意味合いで捉え、ネガティブなイメージだけで日々を過ごす子と、ほんの少しでもポジティブに捉え、自分の糧にすべき時間として過ごすのとでは、その先に大きな開きが生まれる。小学校6年間、中学校3年間、高校3年間の計12年間のその累積の差は恐るべき差となるであろう。

あたり前のこととして言われなくてもわかっていると感じる人が多い話であろうが、では、それを実際にそう捉えて自分の糧とすべき方向性への転換を図りながら日々過ごせているいる人が一体どれぐらいいるのだろう?それが社会人になってからの時間であれば、学生時代の12年間どころの騒ぎではない差となって自分の前に降りてくるはず…。

どんな経験も自分の糧に出来れば、きっと大きく成長できると信じてがんばりたいですね☆

20150912001

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