3歩進んで2.9歩下がる

子供たちの学習進度の状態。
この状態を「進んでいない」と判断するのか、「進んでいる」と判断するのか?
もちろん、それを見る人と子供たちとの関係によっても変わってくるし、見る人の感じ方によっても変わってくる。
子供たちに教えている立場の自分と、子供たちを預けている保護者の方とでは、自ずとその見解は大きく異なる。
この点で統一の見解をもつことは至難の業だ。
教えている自分の立場としては、もちろん答えは「進んでいる」。
大切なことは、大きく進むことではなく、少しずつでもいいから確実に進んでいくこと。
3歩進んで2.9歩下がっているってことは、0.1歩進んでるってこと。
人類で初めて月面に降り立ったアポロ11号のアームストロング船長は、
「That’s one small step for man, one giant leap for mankind.
(一人の人間にとっては小さな1歩だが、人類にとっては大きな飛躍だ。)」
と言った。
大切なことはその小さな1歩の積み重ね。
例えそれが0.1歩だったとしても、それを積み重ねていくとやがて1歩になり、そしてそれが次へと繋がっていく。
短期間である程度の結果が出ていない場合、保護者の方からいろんな相談を受けます。
保護者の方の希望や焦りは良く分かります。
でも、分からなくて一番辛い思いをしているのは、その子自身です。
出来るようになりたいと思っているのは子供たち自身です。
受験までの限られた時間の中で、ある程度の結果を出さないといけないことは重々承知しています。
少しでも早く子供たちに力を付けてあげたいと思う気持ちはこちらも同じ。
タイムリーな学習内容も大切だけど、分かっていない内容はどれだけさかのぼってでも、どれだけ時間をかけてでも出来るようにすることが大切。
その力がその子の幹となり、やがて大きな枝葉になるのだから…。
焦らず、少しずつ前に向かって進んで行こう!!

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