子どもとゲーム

4月からの新規の生徒と担当の先生の顔合わせがあり、来週から先生との勉強をスタートすることになりました。

前回お母さんと相談に来たときにいろいろ話をしている中で、なかなかゲームが止められないという話があり、その時に「うちで勉強をするんならゲームは一切禁止な!!」という話をしてました。

ご家庭でもいろいろお話をされ、最終的にうちで勉強をすることになり、本人もある程度は納得して来てはいたものの、本人の中でそれは一番引っかかっていたみたいでした。

というのも、今日、具体的な勉強の進め方や方向性を話する中で「先生はこの間ゲームは一切禁止!!って言ったけど、あれはあくまでその覚悟を持ってでも勉強をしようという気持ちを示してくれるかどうかを知りたかっただけで、基本的にはそこまでの制約はしないからちゃんとルールを決めてそれを守る形で、ゲームもしてもいいし、勉強もがんばってな☆」と言った瞬間、今日の話が始まってそれまでずっと固まっていた感のある彼の表情が一気にほぐれ、すっごくいい笑顔になりました。

ほんと、子どもたちにとってゲームができるかどうかということは大きな大きな問題なんですねぇ…。(笑)

大人が本気で禁止にしてしまおうと思ったら、保護者の方と連携してその環境を作り出すことは簡単です。

でも、子どもも本気でゲームをしようと思ったら、どうやってでも大人の目を掻い潜ってゲームをすることは簡単です。

結局、そんなことでウソをついたり、イタチごっこみたいなことをしていても双方にとって不毛の争いを繰り返しているだけで何のメリットもありません。

ましてや現代社会の子どもたちにとってゲームは一種のコミュニケーションツール。それ自体はちょっと悲しいことですが、認めなければいけない事実。だからこそ、上手に使わせてあげることも必要だし、無理やり取り上げて不必要なストレスをかけることも得策ではありません。

本当に身に付けてあげたい力はゲームをしない子に育てるのではなくて、きちんと自分で制約をかけてコントロールでき、上手に遊びも勉強もケジメをもってできる子に育てることですよね?

いい意味で、セルフコントロールができるようになることは大人になる上でもとても重要なことなので、学習面同様、そういった部分もきちんと指導できるようにがんばっていくことが我々の仕事だと思っています。

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