“忘れる”メカニズム

教室で授業しているときに生徒たちからよく聞く言葉。
「忘れたぁ~」「覚えてなぁ~い」「それ、聞いてないよぉ~」などなど…。
思わず、こっちがタメ息つきたくなっちゃいます。
子供たちの頭の中には、こと勉強に関することは“忘れる”メカニズムがきちんと構築されちゃってるんでしょうね。(笑)
以前聞いた話で、人間の脳の記憶力の限界点はかなり高いらしく、通常では一生の間に見たり、聞いたり、学んだりしたことはすべて覚えておけるだけのキャパは十分にあるらしい。
じゃあ、なんで忘れてしまうのか???
これは実際に、忘れているのではなくて、脳の中にインプットした記憶をアウトプットできないだけだということ。つまり、忘れているのではなく、思い出せないだけ。
それを解消するには、何かを脳の中にインプットするときに、その記憶をアウトプットするための鍵と一緒に上手に記憶すると、その鍵がきちんと使えればちゃ~んと思い出せるらしい。
すなわち、大切なのは覚え方の問題。
歴史年号の語呂合わせに代表されるような覚え方がその一例。
子供たちが興味関心を持てるような楽しいやり方でインプットしたものは、アウトプットが比較的容易なのだ。
人から教えられるものだけでなく、自分独自の工夫をするかしないかでそこに大きな差が生まれてくるもの。
“忘れる”メカニズムではなく、自分なりの“思い出す”メカニズムをきちんと見つけて、一度身に付けた知識を大切に生かせるようにしよう♪

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