『僕と君』

倉敷市の元中学校校長である内田隆志さん。

詩集や絵本(絵本に関しては文のみ)、CDを自主制作で作られ、その販売収益は東日本大震災等の寄付金として復興支援に役立てられているそうです。

この方の書かれた詩集を手にする機会があり、読ませていただきました。

『伝えたい言葉・歌 僕と君』と題された詩集。詩集のタイトルにもなっている、冒頭の詩『僕と君』がすごく心に響き、一気に読み進めたこの詩集。飾らない一つひとつの真っ直ぐな言葉が、とても印象的で、是非みなさんにも読んでいただきたいと思い、ご紹介させていただきます。

僕と君

戦争を知らない国に生まれた僕と
平和を知らない国に生まれた君
明日も生きているだろうと思っている僕と
今日こそ死ぬかもしれないと怯える君
おかしいよね いくら現実だと言われても
どうすればこの世のから戦争がなくなるのだろう

民族が違う 宗教が違うとか
偉い人たちはテレビで言うけれど
食べる物が無いから仕方がないと言う
銃を構えた君の言葉の方が
今の僕にはわかるような気がする
でも どうすればこの世から戦争がなくなるのだろう
分かち合うことはできないのかい 食べる物着る物すべて
手を繋ぎ合うことはできないのかい 命を感じ合えるのに

家族がいても孤独を感じる僕と
家族を失い途方に暮れている君
夢を訊かれるととまどう僕と
学校へ行くこととこたえる君
おかしいよね いくら現実だと言われても
どうすればこの世から戦争がなくなるのだろう

宇宙から眺めた地球の上には
国の境も戦う様子もわからない
真っ白な雲と青い海
緑に覆われた静かな大地

戦争を知らない国に生まれた僕と
平和を知らない国に生まれた君
明日も生きているだろうと思っている僕と
今日こそ死ぬかもしれないと怯える君
おかしいよね いくら現実だと言われても
どうすればこの世のから戦争がなくなるのだろう

分かち合うことはできないのかい 食べる物着る物すべて
手を繋ぎ合うことはできないのかい 命を感じ合えるのに

偶然、仕事でご一緒させていただいている先生の子どもさんの中学校の恩師だそうで、当時から生徒たちにも人気があり、熱心でとても素晴らしい先生だったというお話も伺い、さらに身近に感じられました。

倉敷近郊では、よく講演会等で講師もされているようなので、機会があれば、是非お話も伺ってみたいと思います。

現役の先生をリタイヤされても、立派に“先生”として教育をなされている素敵な先生からのメッセージのご紹介でした☆

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