アスペルガー症候群の子どもへの接し方【5つのポイント】

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LITARICO発達ナビの人気のコラム記事より、アスペルガー症候群の子どもへの接し方の5つのポイントを、コラムの内容を引用しながらご紹介・解説をしてみたいと思います。

①アスペルガー症候群の特性を理解する

知的な遅れがなく、優れた集中力や記憶力を発揮することもあるアスペルガー症候群。そのため家族は障害をなかなか受け入れがたい気持ちにもなり、悩みは深いのではないでしょうか?また、周囲の無理解や誤解もあるでしょう。

アスペルガー症候群の子はコミュニケーションを苦手とし、対人関係を築くのを不得意と感じる子が多いです。家族に懐かなかったり、愛情を示すことも苦手な場合がありますが、周りの大人が正しくアスペルガー症候群について理解をすることがまずは第一歩。「この子はコミュニケーションをとるのが苦手なんだ」と一種の特徴として考え、接しましょう。対人的なコミュニケーション能力や人間関係構築のスキルは、専門機関や周囲の支援で訓練を受ければ改善が見込まれます。

一番の入り口であると同時に、一番の大きなハードルである“理解する”というスタートライン。この“理解する”には大きく分けて2つの意味合いがあると思います。

一つは当事者もしくはそのご家族として特性を“理解する”=受容するという意味合いと、もう一つは、周辺の人たちが障がい特性を“理解する”=受け入れるという意味合いの2つです。

一般的には、後者を意味して“理解する”というのがほとんどだし、今回のテーマである接し方という点においては、もちろん後者の“理解する”ですが、本当の意味で当事者の子どもへの理想的な接し方を考えると、双方がしっかりそのスタートラインに立って、ハードルを越える必要があると思います。

②相手の感情を認識できるようにサポートする

人の気持ちを理解することが得意でなく、思ったことを悪気なくなんでも口に出してしまいます。例えば「太ってるね!」「あの人変な格好だね」など、相手の気持ちを考えずに発言してしまうときがあります。

そこで親は叱ってしまいがちなのですが、アスペルガー症候群の子はなぜ叱られているか理解できません。ただ叱るのではなく、はっきりと言ってはいけないことだと伝えます。「●●ちゃんに○○のことは言わないでね」と具体的に伝えると理解して、言わなくなります。相手の気持ちを認識できるように声かけもしましょう。「○○という言葉を言われると悲しい気持ちになるんだよ」「●●ちゃんは傷つくんじゃないかな?」など感情を認識させるという方向にシフトするように持っていきましょう。

これはアスペルガー症候群だけに限らず、発達障がい全般によく言われることですが、曖昧な表現や指示をしてしまうと逆に本人の混乱を招くことになります。教えたいことや伝えたいことは、できるだけ具体的に、かつ質問事項などは選択肢などの形で本人が答えやすい形にして話したり、聞いたりすることが大切です。

③ネガティブな気持ちを受け止めながら励ます
他の人とは違う、うまくできないなど悲観的になり、悩んだり落ち込んだりしやすいのも特徴です。そんな時は「うまくいかなくてつらいんだね」とネガティブな気持ちをそのまま受け止めてあげましょう。そして「自分は何があってもあなたを愛しているし、あなたが大好き」と肯定し、励ましてあげてください。

また、「ダメ」「いけない」や「○○しなさい」といった言葉は、たとえ日常会話で使っていたとしても、怒られているのではないかと過敏に感じる傾向があります。そういう意図でなくても本人は「怒られてしまった」と自信を無くしがちです。否定語や命令形の言葉を使うのは避けるようにしましょう。

本人の発する言葉が悪気なくストレートであるのと同時に、こちらが発する言葉もストレートに届いてしまいやすいのが特徴です。だから、大人の側からすれば軽い言葉であったり、決して怒っているわけではなかったりする言葉がそのまま届いてしまい、凹んだり、自信を無くしたりします。本当に必要な場合には、しっかり怒って伝えることも必要ですが、そうでない場合は、同じ内容を伝えるにしてもできるだけプラス思考につながるような表現で伝える必要があると思います。

④伝え方を工夫する

アスペルガー症候群の特性がある子は、比喩や遠回しの表現を理解するのに困難を示すことが多いです。また、相手の表情やしぐさをよみとり行動するのも苦手と感じる子が多いです。指示するときやコミュニケーションをとるときは、特性を理解し、その子にとってわかりやすい方法を考えましょう。

■指示は分かりやすくはっきりと
わかりやすく短い言葉で具体的に指示を出してあげましょう。具体的な指示を出された場合はきちんと行動できることが多いです。「椅子に座ろうね」「電気を消してね」など、指示は一つずつ出すと、その子の混乱を防ぐことができます。

■言葉は省略せずに伝える
「履いて」ではなく「靴を履いてね」、「青い色の靴」、「マジックテープの靴だよ」などと省略せずに具体的に指示を出すことも効果的です。「あれ」「そっち」などの代名詞も避けましょう。

■視覚的な伝え方をする
言葉だけでは伝わりにくい場合もあります。そんな時はジェスチャーや写真、イラストなどを使って、視覚的にもサポートしてあげましょう。手作りカードを持ち歩けば、場所や環境が違っても落ち着いて指示に従えたり行動できる手助けになります。

■「いつもと違う」は事前に伝える
急な予定変更にうまく適応できない子も中にはいるので、予定はあらかじめ教えてあげるようにしましょう。

指示の伝え方と同時に伝えるタイミングもすごく大切なのが特性の一つ。急な変化や見通しが立たない行動はスムーズにできにくいので、予定は早めに、的確に、必要に応じて聴覚情報だけでなく、視覚情報も併せて行なうことで、本人が安心して行動できるようになるので、そういった伝え方を心掛けることが必要だと思います。

⑤「叱る」のではなく「教える」ように努める

感情的に叱っても、内容は伝わらないうえ、「叱られた」というネガティブな気持ちだけが残ります。叱るのではなく、教えるというスタンスのもと、どのように日々生活すべきかを具体的に教えるようにしましょう。一度に多くの物事に取り組むのではなく、一つ一つこなしていけるように課題を提示しましょう。また、あいまいな表現はさけ、上で述べたように短い言葉で指示をだしましょう。

話し方がポイントですが、それは言葉遣いや言葉の中身だけではなく、声のトーンなども非常に大事になります。本人が叱られたと感じない話し方、そして長い内容だと最初か最後の指示だけしか残らず、中身が抜けてしまうことが多いため、話し方に加えて、できるだけ短い言葉で指示を出すことが大切です。

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