発達障がいと医療機関・支援機関の現実

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  • 1月21日付け、朝日新聞デジタル掲載の記事。発達障がいに関する医療機関の現実が具体的なデータで公表されていました。参考までに、以下にそのまま引用でご紹介させていただきます。

総務省行政評価局が、発達障害のある子どもの診断をしている医療機関の受診状況を調べた結果、半数以上の機関で初診までに3カ月以上待たされていることがわかった。中には約10カ月以上待たされる機関もあった。総務省は20日、厚生労働省に改善を勧告した。

行政評価局は昨年8~11月、子どもの自閉症やアスペルガー症候群、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)などの発達障害を診断できる医師がいる全国約1300の医療機関のうち、主要な27機関について調べた。

その結果、高校生以下の受診者が初診を受けるまでにかかる期間は、1カ月以上3カ月未満が6機関、3カ月以上半年未満が12機関、半年以上が2機関あり、そのうち1機関では約10カ月かかっていた。

初診を待つ子どもの数は10~49人が9機関、50~99人が4機関、100人以上が8機関だった。

これはあくまで初診についてのデータですが、同じように医療機関に関するものとしては、発達検査を受けるまでの期間が、初診と同じく予約して数ヵ月から半年かかるケースがあったり、診察そのものも予約が取り難かったりと、当事者やご家族にとっては現実は決してやさしくない。

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もちろん、初診でこれだけ待たないといけないということは、その次の段階で必要となる受給者証の申請や各種福祉サービスの利用に際しても、手続きを前に進めることができない。困り感を抱えているから診察を受けようと思ったり、利用を考えているのに、そこに辿り着くこと自体容易ではない。

ここ岡山でもこういった全国的なデータと比較しても大きな開きはなく、診察や検査までかなりの時間を要している実態があり、それに対しての相談もよく受けるが、こればかりはこちらではどうしようもできない。

医療機関に限らず支援機関も…

こういった現実は、医療機関でのリハビリや各種支援機関での療育やサービスにおいても同じこと。希望者が多くてなかなか予約が取れなかったり、療育を受けられる頻度が月に1〜2回程度だったり、早期の段階で終了を余儀なくされたりと、利用者が希望している内容と現実が相まっていないという話やご相談をよく受けますSelfishの現状も多くの待機の方がいらっしゃって似たようなものなので、現実云々を語れたたちばではないのですが…。苦笑

国は、総務省が厚生労働省に改善を要求したということだが、要求したからといってなんとかなるような問題ではない。根本的に受け皿となる場そのものが不足しているのだから、そこを増やしていかない限り、改善の余地はない。

だからと言って、単に受け皿を増やせばいいというものでもない。

放課後等デイサービスに大手の営利企業のビジネス参入が激しく進み、その結果、受け皿は増えたものの、実が伴わず、結果的に制度そのものの対して国や行政のメスが入って、今後現場の状況が厳しくなるといった自体も起こっている。そうなると、利用者やご家族にとっては、結局厳しい状況であることには変わりない。

厳しい現実をより良いものに変えるいい手立てはないものだろうか…。

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