高校入試制度改革

今、公立高校の入試制度の見直しが行われ、推薦入試制度の内容等を変更して学力重視の方向へ徐々に移行している都道府県が増えているらしい。
和歌山県と静岡県ではすでに推薦入試を廃止して一般入試のみにしており、続いて埼玉県他の3県で来春入学の10年度入試から、千葉県他の3県が13年度までに、すべての受験生に学力検査を課す方式に改めるということだ。
その背景には、入試制度の弊害とも考えられる中学生の学力低下や学力検査がないことで学習習慣が定着しない等の問題点が指摘されていることが挙げられている。
高校側からみれば、高校入学時の学力が高校の学習内容に対応できるレベルに達していない生徒が多すぎることも大きな問題で、結果的に授業の質の低下にもつながっていると考えられる。
個人的には今回の制度改革には大賛成!!
以前から事あるごとに言ってきたことであるが、特に自己推薦制度は即刻廃止すべきだというのが個人的な意見だ。
それは、こうした公式発表されている問題点とは別に、推薦制度が学校側の意図で学力レベルを抜きにして合格とする生徒を生み出し、その結果、その生徒が入学後に特に学習面で行き詰まりを感じて劣等感に苛まれたり、最悪の場合は退学という選択をしてしまうケースを多く耳にしているからだ。
まだまだきちんと自分自身の能力を把握しきれていない子どもたちに、大人が作った制度によって無理をさせてしまい、その子自身の可能性を潰してしまったり、人生を誤らせてしまうことは絶対に避けるべきだと思う。
とにかく、子どもたちの未来を潰してしまうようなことだけは決してしてはいけない。
それは、大人が負わなければいけない最低限の責任だと思うから…。
ここ岡山でも、少しでも早い段階で入試制度が見直されることを切に願う。

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