大人の発達障がい『自閉症スペクトラム』の基礎知識

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最近、耳にする機会が多くなった“大人の発達障がい”。少し前に5月29日付け本ブログ(『ADHDが大人になってから発症するという研究結果』)で、ADHDが大人になってから発症する可能性があるという研究結果の発表を受けて、その記事内容を中心にご紹介させていただきましたが、今回は『自閉症スペクトラム』を基準に大人になって診断に至るケースについての記事があったので、その基礎知識やweb上で簡単に自閉症傾向がチェックできるサイトの情報をご紹介させていただきます。

大人の発達障がいとは?

生きづらさを抱えながらも診断されないまま大人になり、社会に出てから「発達障害」という診断に至るケースが増えているようです。これが「大人の発達障害」です。「発達」という語感から子どもの障害であるイメージが強いかもしれませんが、先天的な脳の機能障害です。成長とともに緩和するケースはありますが、治ることはありません。発達障害がある子どもは大人になってもその特性を持ち続けることになります。大人の発達障害が増えた要因は、診断基準の整備や高度なコミュニケーションを求められる社会の変化と考えられますが、これは子ども世界においても同じです。

この記事の中で一番興味深かったというか、「そうだよなぁ…。」と感じた記述は

みなさんも多かれ少なかれ、わずかであっても、その特性を持っている

というものでした。今回の話の中心である『自閉症スペクトラム』についてもそうですが、ADHDの特性である衝動性や多動性、不注意傾向といったものは小さな子どもたちには全般的にそういった特性はあると感じられるし、アスペルガー症候群の特性も対人関係についていえば、内向的な性格や人見知りな人が他人とのコミュニケーションが苦手なのもその特性の一部に類似したものと考えれれると思います。それらは、決して子どもの時代特有のものではなく、大人でもいろんな面で見受けられるものです。

自閉症スペクトラムとは?

記事の中ではこの内容に触れるにあたって

自閉症と健常者に明確な境目はない

と記し、こう続いていました。

「自閉症スペクトラム」というのは聞きなれない言葉だと思います。「スペクトラム」は「連続体」という意味で、いわばグラデーションのようなものです。「自閉症の人」と「自閉症ではない人」(=多くの読者のみなさん)の間に明確な境界線があるわけではないのです。健常者や軽度の自閉症傾向の人から、重度の自閉症の人まで、連続的につながっているという考え方が、この障害名の前提にあります。特性の強さや現れ方に程度の差こそあれ、誰もがその特性を持っているということです。

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誰もが特性を持っているのなら、自分はこのスペクトラムのどの辺りに位置するか気になりませんか?位置を把握するための参考指標として、「自閉症スペクトラム指数(AQ)」という評価尺度があります。もともと海外で開発されたもので、若林ら(2004)により日本語版に翻訳・標準化されています。web上で簡単に自閉症傾向をチェック、自動計算されるサイトもあるようです。

はい。たしかに気になりますよ。だからもちろん、ポチッとクリックして自分でチェックしてみました。

そのサイトはこちら。 → 自閉症スペクトラム指数(AQ)

全50問の質問に4択で答えると、自閉症スペクトラム指数を割り出すことができ、その指数は健常者の成人(社会人)の平均値が18.5、33以上が自閉症スペクトラム障害の可能性が高いと考えられる(あくまで可能性がある程度であり、その結果がそのまま診断につながるものではない。)というもの。

またこのチェックは、単に知的障がいのない成人向けのしんだんつーるとしてだけでなく、健常者における自閉傾向の個人差測定ツールとしての有効性も示唆されているそうです。

ちなみに私の結果は9でした。いろんな意味でこだわり度の低い人間のようです。

ただ、この指数からもわかるように、その結果を数値化した場合に“0”か“100”かで障がいの有無が決まるようなものではなく、診断を受けた人の結果を数値化して並べた際に様々な数値の人が並ぶだけでそこに明確な数値としての境界線はないということ。だから、みんな多かれ少なかれ特性を持っていて、それがほんの少し強いか弱いかだけの違いなんだということ。

みんなが「だからどうしたの?」って思えるようになったら…

この記事では、最後にこうまとめてありました。

まずは発達障害を今より身近に感じてみてください。皆さんも多かれ少なかれ持っている特性が、たまたま極端に強いために、環境によっては適応が難しい障害なのです。理解と共感がゆるやかな支援となり、その先に初めて積極的な支援が行き渡る社会の実現があるのではないでしょうか。

まさにその通りだと思います。結局は、特性云々の問題ではなく、みんな少しずつ違うのはあたり前で、お互いがそれぞれの得意分野で不得意な人をカバーしながら、支えあえばいいだけってことなんですよね☆

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