教えるのではなく学ばせることでの成長

かなり気温が下がり始めたこの時期に空は雨降り前の曇り空。

今日は、希望によりグランドでの野球組と体育館での活動組に分かれて体育の授業を行う予定でしたが、あいにくの空模様のため、グランドでの野球組は断念して、全員で体育館へ。

体育館は屋内とはいえ、十分寒いので体を動かす前にはケガ防止のためにも十分にアップをする必要があります。まぁ、これは寒い時期に限った話ではなく、体育(スポーツ)をする上では季節は関係ありませんが…。

もちろん、そんなことは体育の授業としてあたり前のこととして、授業の中で教えてきました。でも、それで素直に聞いてくれる子たちばかりなら、何の苦労もいりません。苦笑

そこから先は教えることを止めました。ただ、先生方がいつも子どもたちがやらなくても、ずっとウォーミングアップをあたり前のこととしてやり続けるという姿を示し続けました。

そんな中での今日の授業。

授業開始時の体育館の中の様子は、全員が…というわけではないですが、ほとんどの子どもたちが、思い思いに先生とウォーキングやランニングをしていたり、ストレッチをしていたりといった姿がそこにありました。

教えてもダメだった子たちが、ちゃんと学んでできるようになってました。ちゃんと成長してて、その姿を見せてくれてるのです。

もちろん、その成長の速度はお世辞にも早いと言えたものではありません。でも、成長にとって大切なことは早さではなく、成長しているという事実。早さなんて個人差以外の何者でもないので、そんなものはどうでもいい話。

おまけに教えられることやルールの中に身を置くことが苦手な子もたくさんいます。だったら、教えられることなく自ら学べばいいし、他人の作ったルールに縛られることなく、自分自身が定めたルールの中でゆっくり成長してくれたらいいのです。

『親の背を見て子は育つ』のことわざの通り、親に限らず、周囲の大人の姿を見て、良いことも悪いこともしっかり学び、自分の成長につなげて欲しい。

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「子どもたちがゆっくりだけど、ちゃんと成長してくれてますね。」

その成長の姿に幸せを感じながら、校長と話をした今日の学校の授業でした☆

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